作品紹介vol.47

今日は、「幕末の三舟」として、勝海舟・高橋泥舟と並び称される傑物、山岡鉄舟の二行書をご紹介します。上の落款は左回りに「橘高歩 章」、下は「曠野 号 銕舟(鉄舟)」です(山岡鉄舟の名は高歩、字は曠野)。「藤原高歩」という印を使うことが多いですが、「橘高歩」という印もあるようです。書の真贋はわかりません。江戸城無血開城では、西郷どんと勝海舟との仲介役を見事に務めたことでも有名ですね。山岡の生き様はまるで「武士の鏡」のようであり、はたまた剛毅で真摯な心の持ちようは、現代人の魂をも熱く揺さぶる特別な存在だったようです。明治21年(1888年)、胃がんを患っていた山岡は、皇居に向かい結跏趺坐したまま死去します。享年53歳という短い人生でした。追加画像をヤフーボックスに投稿しておりますので下段【詳細画像】をクリックしてご確認下さい。

掛軸 山岡鉄舟 古美術筑前 野田和孝
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■山岡鉄舟

幕末・明治の剣術家・政治家。江戸生。名は高歩、通称は鉄太郎。千葉周作の門に入り、のち無刀流を開く。また槍術を山岡静山に学び、その妹と結婚。山岡家を継ぐ。義兄高橋泥舟らと江戸治安維持にあたる。維新後は静岡県権大参事・茨城県参事等を歴任。幕末三舟の一人。明治21年(1888)、歿53才。

 

【作品詳細】

■山岡鉄舟筆「二行書」

■模写

■印刷ではありません。紙本に書かれています。

■軸先材質:木

■箱無し

■作品サイズ

本紙310×1350

総丈430×1980

軸長485