作品紹介vol.37

今日は、京都出身の日本画家「平井 楳仙(ひらい ばいせん、1889~1969)」の作品をご紹介します。画題は「加茂川雪景」です。加茂川(鴨川、賀茂川)と言えば京都ですね。現在、法律では「鴨川」に統一されているみたいですが、作者が描いていた頃は川が流れる地域によって呼び名が違っていたようです。そこに架かる橋といえばたくさんありますね。有名なところで、二条大橋、三条大橋・・・牛若丸と弁慶が出会ったとされる五条大橋・・・etc。この絵に描かれている橋は、画題に加茂川とありますので、もっと上流側の橋ではなかったかと思われます。橋の向こう側に明かりが灯る旅館があり、その上空を冬鳥の雁が飛んでいます。冬の「京都 加茂川」の黄昏時を描いた情緒があふれる作品かと思います。署名は「楳仙」と書かれています。落款は「槑仙」です。(「槑」は「楳」の異体字)。ヤフーボックスに追加画像を投稿してますので下段【詳細画像】をクリックしてご確認下さい。

掛軸 平井楳仙 京都 鴨川 加茂川 古美術 筑前 野田和孝
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■平井楳仙

1889-1969 明治-昭和時代の日本画家。
明治22年1月5日生まれ。竹内栖鳳に師事。

40年第1回文展で「宮苑の朝」が入選,大正4年「夏」が2等賞を受賞。以後帝展,新文展に出品する。戦後は後援会の楳推会で制作。昭和44年8月30日死去。80歳。京都出身。京都市立美術工芸学校卒。本名は秀三。

 

【作品詳細】

■平井楳仙筆「加茂川雪景」 水墨淡彩

■真作保障

■印刷ではありません。絹本に画かれています。

■軸先材質:骨? 象牙ではないと思います。

■共箱

■概略サイズ(mm)

本紙270×1180 

総丈395×1950 

軸長450