作品紹介vol.22

今日は、木庵和尚の茶掛けをご紹介します。木庵性瑫(もくあん しょうとう 1611-1684)は、明国(中国)から1655年に来日。、1661年山城国宇治の臨済宗黄檗山萬福寺に入り、1664年9月4日、隠元の法席を継いでいます(2世)。「雲」の次に「仙人書 八法常筆 公雲瑞」と書かれているようですが確かではありません。落款はありますが薄くなっています。本物ならば300年以上前に書かれたものになりますが・・・真贋はわかりません。木庵は能書家としても知られ、その書風は中国人ならではのものがあり、隠元、即非とともに黄檗三筆と称されているそうです。三人には共通した書風があり、隠元の「穏健高尚な書」、木庵の「雄健円成の書」、即非の「奔放闊達な書」と評され「唐風」あるいは「黄檗風の書」として珍重されています。 ヤフーボックスに追加画像を投稿していますので下段【詳細画像】をクリックしてご確認下さい。

掛軸 茶掛け 木庵
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●木庵性瑫略歴

江戸前期の渡来禅僧。福建省生。木庵は道号、法諱は性瑫。黄檗隠元の法嗣。隠元に招かれ、長崎福済寺住持となり、のち宇治黄檗山万福寺第二代住持、江戸紫雲山瑞聖寺開山となる。黄檗三筆の一人。貞享元年(1684)寂、74才。

 

【作品詳細】

■木庵性瑫筆「雲」

■模写

■印刷ではありません。紙本に書かれています。

■軸先材質:木(漆塗)

■合せ箱

■概略寸法(mm)

本紙:270×560

総丈:585×1090

軸長:640