作品紹介vol.11

今年のNHK大河ドラマ「西郷どん」で、松田翔太演じる徳川慶喜、その慶喜の実弟「松平忠和」の書をご紹介します。インターネットで「松平忠和」を検索すると同姓同名の人物が3人もヒットしてしまいますが、掛軸の裏書に「島原藩知事従五位松平忠和公御書・・・」(追加画像参照)と書いてありますので慶喜の実弟忠和とわかります。また、上の落款(朱文)は「源忠和印」と読めますので、これも判断材料の一つになります。本紙に書かれている「掬月亭(きくげつてい)」は、歴代藩主が愛してやまなかった場所で高松市の栗林公園に今も実在しています。本掛軸は、20歳になった忠和が明治4年8月掬月亭に立ち寄った際に浅井貞亮氏が拝領したものと思われます。ヤフーボックスに追加画像を投稿していますので下段【詳細画像】をクリックしてご確認下さい。

掛軸 古美術 骨董
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松平忠和 (肥前島原藩第8代藩主)

 

肩書

島原藩知事

 

生年月日嘉永4年2月12日(1851年)

 

出生地常陸国水戸城内(茨城県)

 

経歴徳川慶喜の弟。常陸水戸藩徳川家より肥前島原藩の後嗣となり、文久2年家督を相続。明治2年版籍奉還により島原藩知事に任命される。4年廃藩置県により知藩事を免職され、東京に居住。

 

没年月日大正6年6月8日

 

【真作保障】

*概略寸法(mm)

本紙460×270  

総丈560×1090  

軸長620mm

*箱:なし

*軸先材質:木。