作品紹介vol.10

今回はユニークな作品の紹介です。最初に見たときは、お坊さんが縄跳びをしているように見えました。実際は、長い経文を読みながら天に昇っている様子を画いてあるように思えます。筆者は山形県出身の画家、土屋鴎涯(つちや おうがい、1867~1938)という人です。下記のURLに同じ落款が掲載されています。ちなみに、落款の上には「天長節 祝日 ??」と書かれています。天長節とは天皇誕生日のことです。ヤフーボックスに追加画像を投稿しています。下段【詳細画像】をクリックしてご確認下さい。

 

落款参考URL:http://www.yamada-shoten.com/onlinestore/detail.php?item_id=39090

骨董 掛軸
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■プロフィール

土屋鴎涯(慶応3年~昭和13年)

幼少のころから絵が巧みで暇さえあれば折手本などで絵画に親しみ、特に師をもたなかったという。長じて鶴岡・酒田・新庄などに職を得、勤務のかたわら文人や著名人らと交わり、画人としての才能を伸ばした。他人から請われれば快く引き受け、軽妙な鳥羽絵風の鴎涯独特の戯画で、天才といわれたようである。昭和13(1938)年、享年72歳で死去した。

気さくな人柄と交友関係で多く作品が残っていると聞く。昭和41年鶴岡市の致道博物館で「酒井忠宝・土屋鴎涯展」を開催。殿様と鴎涯の絵が並んで人気を呼んだという。

 

【商品詳細】
*真作保障
*概略寸法(mm)
本紙330×1230(紙本)
 総丈395×1740 軸長440
*箱:なし
*軸先材質:木