カテゴリ:版画



2018/11/01
本日は、日本でも大人気のカナダの女流画家、キャロル・コレットの銅版画をご紹介します。画題は「EARLY AUTUMN 」です。穏やかな風に揺れる木の葉の心地よさが感じられる、のどかな初秋を描いた作品です。日差しと陰の描き方が絶妙ですね。当方のホームページメイン画像にも掲載しました。追加画像は、下段【詳細画像】をクリックして是非ご確認下さい。
2018/10/20
本日は、地元福岡市出身の画家、安恒春一の版画(ペーパースクリーンE・A)をご紹介します。画題は「ブルー・ブリーズ"花"」です。安恒氏は、地元福岡を中心に活動をされてきた人で、福岡市美術館での版画展などにも多数出展されてきました。記号の〔E・A〕というのは、作家保存分という意味です。通常シリアル番号があるものと同等の価値があるとされています。どこにでも飾ることが出来る素敵な絵だと思います。ヤフーボックスに追加画像を投稿していますので下段【詳細画像】をクリックしてご確認下さい。
2018/09/12
今回は、今から100年ほど前に、木版画で製作されたと思われる装幀(本の表紙)を額装したものをご紹介します。この絵の筆者は「竹久夢二」、本のタイトルは「金色夜叉終篇・上巻」(出版社:春陽堂)です。この絵は超有名ですね。熱海の海岸で宮さんと会い、「来年の今月今夜、僕の涙で必ずこの月を曇らして見せる!」と叫び、貫一が下駄を履いた足で許しを請う彼女を蹴とばした場面です。中央背表紙箇所には「金色夜叉終篇」と書いてあります。 ところで、竹久夢二は装幀にはかなりのこだわりがあったようで、木版装幀をよく用いていたそうです。また、春陽堂のものには「木版装幀」がよく使われていたと聞きますので、この表紙も木版画装幀の可能性は高いような気がします。なお、額裏の切り抜きは「下巻」のものが貼られています。ラベルに大正9年とありますので、これが上巻のほうの発行年ではないかと思います。追加画像をヤフーボックスに投稿しておりますので下段【詳細画像】をクリックしてご確認下さい。